今月の主題 糖尿病 1993
糖尿病の病態と成因
Slowly progressive IDDMの病態と成因
小林 哲郎
1
1虎の門病院内分泌代謝科
pp.1412-1414
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902209
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●Slowly progressive lDDMの臨床的特徴は,①当初はNIDDMの病型をとるが,徐々にインスリン分泌能が低下し,最終的にはIDDMとなる,②膵島細胞抗体は持続陽性を示す,③中年発症で男性の方が頻度高く,また進行しやすい,④HLA-DR4,DQA 1*0301-DQB 1*0401との関連が強い,⑤膵島のみならず膵外分泌腺へのリンパ球浸潤,萎縮などがみられる,などである.
●この際,糖尿病の進行は食事,運動療法により遅延させることが可能で,臨床的な努力の余地がある.
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