今月の主題 抗生物質の使い方 1993
抗生物質の特徴と正しい使い方
アムホテリシンBとフルコナゾールの選択
舟田 久
1
1金沢大学医学部附属病院高密度無菌治療部
pp.1263-1265
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902178
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●AMPHは抗菌域が広いが,髄液移行が悪く副作用が多い.発熱は投与継続で軽減する.
●FLCZは副作用が少なく髄液移行がよいが,抗菌域はCandidaとCryptococcusに限られる.
●顆粒球減少患者の抗細菌薬に反応しない発熱には,経験的AMPH治療が行われる.
●Aspergillus症やMucor症にはAMPHを用いる.
●慢性播種性Candida症にはFLCZの長期投与やAMPHの門脈内持続投与が行われる.
●AIDSに合併するCryptococcus髄膜炎の再発予防にFLCZによる維持治療が勧められる.
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