今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩
病態と血液浄化療法
肝不全,胆・膵疾患における血液浄化療法
天野 泉
1
1社会保険中京病院透析療法科
pp.854-858
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902091
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●肝不全,胆疾患の血液浄化療法の主役は,血漿交換法でありCHDFの併用も効果的である.
●血漿交換法は置換液として大量のFFPを使用するため,血液凝固因子やオプソニン蛋白の補給が可能となる.
●高ビリルビン血漿を伴う肝不全には血漿吸着法が適し,活性炭による血液吸着法は血中アミノ酸濃度補正に有効である.
●敗血症性肝不全にはエンドトキシン直接血液吸着法も期待できる.
●重症急性膵炎には腹膜灌流法を申心として,血漿交換法やCHDFを併用してもよい.
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