今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩
病態と血液浄化療法
慢性腎不全における血液浄化療法—経口吸着剤
小出 桂三
1
1帝京大学市原病院第3内科
pp.842-847
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902089
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●経口吸着剤は腎不全患者体内に産生された尿毒症毒素や代謝産物を消化管内で吸着・除去し,尿毒症症状の改善,透析導入の遅延をもたらすもので,保存期慢性腎不全の非観血的血液浄化療法といえる.
●経口吸着剤クレメジンは腎不全初期から内服することが望ましい.
●クレメジンの副作用は少なく,消化器症状,皮膚症状が主なものである.
●クレメジンは慢性腎不全における水・電解質異常,酸・塩基平衡異常,内分泌・代謝異常には効果がない.
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