今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩
血液浄化療法の基礎
血液浄化における生体適合性と不適合性
小岩 文彦
1
,
秋澤 忠男
1
,
越川 昭三
1
1昭和大学藤が丘病院腎臓内科
pp.804-808
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902083
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●血液浄化療法に伴って生じた生体に有害な反応や種々の合併症を指標に,治療自体の安全性を規定する概念を生体適合性という.
●生体適合性には,血液浄化膜と血液が接触した際に生じる補体活性化や,凝固・血小板系の活性化,サイトカインの流入など多くの規定因子がある.
●長期にわたり生体適合性の低い血液浄化素材を連用すると,さまざまな合併症を生体に及ぼす危険性がある.
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