今月の主題 ウイルス肝炎ABC
肝炎ウイルス遺伝子解析
B型肝炎ウイルス
小池 和彦
1
1東京大学医学部第1内科
pp.408-410
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902004
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●B型肝炎ウイルス遺伝子は約3.2kbの二本鎖,環状DNAからなっていて,増殖の過程ではRNAプレゲノムを中間体としてゲノムの複製を完成させる.
●C遺伝子の遺伝子変異は,肝炎発症のメカニズムに深く関与している可能性がある.また,プレC領域のナンセンス変異と劇症肝炎との関連も考えられている.
●X遺伝子はウイルスのトランス活性化遺伝子であるが,トランスジェニックスマウス,培養細胞で一種の癌遺伝子であることが示され,肝発癌に関与していると考えられている.
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