Oncology Rround・25
画像診断で腫瘍の局在診断に苦慮した十二指腸乳頭部癌の1例
高木 省治郎
1
,
藤原 俊文
2
,
山田 茂樹
2
,
山中 恒夫
1
,
宮田 道夫
2
,
片山 勲
3
1自治医科大学大宮医療センター・総合医学I
2自治医科大学大宮医療センター・総合医学II
3埼玉医科大学・第1病理
pp.145-148
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901946
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近年,人間ドックや外来における検診で,悪性腫瘍のスクリーニングとしてCEAやCA 19-9などの腫瘍マーカーが用いられており,その上昇は何らかの腫瘍の存在を示唆することが多い.また,その精査において腹部超音波,腹部CT検査などの画像診断が,腫瘍の診断や局在について多くの情報を提供してくれる.そのため癌の早期診断や根治治療率が向上してきていることはよく知られている.しかし時としてこれらの検査にもかかわらず,診断に苦慮する症例に遭遇する.今回はそのような一例を紹介したい.
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