今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学
免疫疾患の臨床
甲状腺疾患
市川 陽一
1
,
吉田 正
2
1聖マリアンナ医科大学・難病治療研究センター
2慶應義塾大学医学部・内科
pp.2058-2060
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901867
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ポイント
1)免疫異常の関与する甲状腺疾患はバセドウ病と橋本病である.
2)バセドウ病の病因は刺激型抗TSH受容体抗体である.
3)橋本病の病因は細胞性免疫の異常であるが,亜型である特発性粘液水腫は阻害型抗TSH受容体抗体が病因となっている.
4)阻害型TSH受容体抗体は,胎児に移行し,新生児に一過性甲状腺機能低下症をきたす.
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