今月の主題 胸部X線からの肺疾患の診断と治療
空洞性病変
肺結核症
倉島 篤行
1
1国立療養所東京病院・呼吸器科
pp.1396-1398
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901628
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)結核菌の好気性発育を反映し,空洞は各lobeの上方かつ背側(具体的には肺尖部やS6)に起きやすい.
2)空洞は単胞,多胞のいずれもあり,壁厚は中等度のことが多く,内面は比較的平滑である.
3)肺門と結合する索状影(巣門結合)がみられることが多い.
4)周囲に散布巣がみられることが多い.
5)古い空洞壁には時に石灰化所見をみるこ とがある.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.