病気のはなし
肺結核症
家城 隆次
1
,
工藤 翔二
1
1東京都立駒込病院内科
pp.108-113
発行日 1990年2月1日
Published Date 1990/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900029
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サマリー
肺結核症は結核菌による感染症である.結核菌は経気道感染をし,健康人の多くはツベルクリン反応が陽性化するだけで経過するが,一部の人では感染に引き続いて,あるいは数年〜十数年経て結核を発病する.診断は胸部X線所見を参考にしつつ,結核菌の証明によりなされる.治療はRFP,INHを主剤とする標準化学療法により,早期に排菌はほぼ100%陰性化し,9〜12か月で治療を中止しても再発は極めて低率である.
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