今月の主題 高脂血症の日常診療
高脂血症の臨床診断
酵素,受容体からの診断
川上 正舒
1
1自治医科大学大宮医療センター・動脈硬化代謝科
pp.406-408
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901402
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高脂血症の診断に用いられる検査としては,血中のコレステロール(Cho),トリグリセリド(TG),HDL-Cho,これにアポ蛋白測定とリポ蛋白電気泳動が加えられるというのが一般的に行われているところである.多くの場合,これらの検査のみでも日常診療上には大きな不都合はない.しかし,高脂血症の病態解析や稀な遺伝性の疾患の診断には,より詳細な検討が必要となることもある.病院の検査室や検査センターでは扱っていない検査も多いが,いくつかの酵素,コレステロール合成の前駆物質,リポ蛋白受容体の測定とその臨床的意義について概説したい.
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