今月の主題 胆道系疾患1992
病態に応じた胆道系疾患の診断と治療
妊娠時胆石症のマネージメント
六倉 俊哉
1
1茅ケ崎徳洲会病院・内科
pp.300-301
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901382
- 有料閲覧
- 文献概要
胆石症が中年の肥満の女性に多くみられることはよく知られた事実であるが,とくに多産婦に多いと言われており,妊娠あるいは女性ホルモンが胆石の形成に関与していると考えられている.実際に,妊婦に腹部エコーをあててみると,胆石を認めることは決して稀なことではない.ところが,妊娠中に胆石発作や胆嚢炎のため手術を要するというようなことは,きわめて稀なことである.
本稿では,妊娠と胆石形成との関連および妊娠時胆石症のマネージメントの方法について述べる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.