今月の主題 糖尿病診療の実際
合併症への対応
糖尿病患者の足の予防と指導
渥美 義仁
1
1東京都済生会中央病院・内科
pp.832-833
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900874
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糖尿病患者の足が壊疽になると,長期入院を要したり,切断となり,患者のquality of lifeは著しく低下する.糖尿病の足合併症のもっとも効果的な治療法は予防である.
予防には足病変の危険性生が高い患者を既往歴や診察から選びだし,その危険度に応じた足の診察を行うのが効果的である.神経障害のある患者では,足に病変が出現しても自覚できないことが多いので,足に対する日常生活上の注意や,病変を早く発見できる自己管理の方法を患者に教育すべきである.
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