今月の主題 糖尿病診療の実際
Editorial:糖尿病の予防と治療より見た病型分類への展望
松岡 健平
1
1東京都済生会中央病院・内科
pp.752-755
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900849
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糖尿病とはインスリン作用不足に基づく高血糖の持続を主徴とする疾患で,代謝異常は糖質のみならず,脂質や蛋白質,水・電解質に及び,長期罹病後には糖尿病に特徴的な細小血管症,神経障害などの合併症をもたらすものである.
糖尿病の分類は,その疾患概念の変遷とともに見直しが繰り返されてきたが,この10年余りの遺伝子学,免疫化学的検査技術の進歩により,再び新しい分類が試みられる時代に入っているようだ.
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