今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界
消化器検査のための薬の使い方
ヨード系造影剤の使い方,副作用とその対策
木村 文子
1
,
磯部 義憲
2
,
上野 恵子
2
1あかね会土谷総合病院・放射線科
2東京女子医科大学・消化器放射線科
pp.704-705
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900841
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ポイント
1)水溶性ヨード造影剤はイオン性と非イオン性に大別される.
2)造影剤の副作用は,非特異体質反応と特異体質反応とに区分され,重篤な副作用は後者によるものが多い.
3)非イオン性造影剤の出現により,副作用の頻度は著明に減少した.
4)特異体質反応による重篤な副作用に対しては,大量輸液,エピネフリン,副腎皮質ホルモンなどの投与を,vasovagal refiexによる症状には硫酸アトロピンの静注を施行する.
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