今月の主題 膠原病—活動性の評価と治療の選択
膠原病を見落とさないための問診上の注意
柏木 平八郎
1
1筑波大学臨床医学系・内科
pp.2212-2214
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900572
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●診断の遅れ,見落としの背景
日常の診療の場で起こる診断の遅れ,見落としはどのような状況下で生ずるのであろうか.まずその背景について考えてみることにする.
患者の呈する病像が定型的であれば,経験の有無を問わず診断の遅れは起こり難い.臨床医が診断を下す場合,臨床像に関する情報が十分に得られ,かつ定型的な病像が揃えば,パターン認識として病名を想起(診断)することは容易だからである.
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