今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
小児診療のコツ
処方と薬用量決定
藤田 昌宏
1
1関東逓信病院・小児科
pp.1302-1303
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900324
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●処方および投薬計画
小児の医療において薬物療法のもつ意味は複雑である.診断(または症候の組み合わせ)なる類型化に続いて,投薬という意志決定が行われるが,それは再び個々の患者へ個別化する過程であることをまず銘記する(図).
処方するか否かの検討が重要で,投薬がもたらす目的効果と既知の有害効果(心理・経済・生態学的効果なども含む)を検討すべきである(cost-benefit).小児においては副作用のみならず,目的作用すら成人とは異なっている可能性がある.
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