今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
小児診療のコツ
子ども,そして親への近づき方のコツ
近江 恵子
1
1近江医院
pp.1284-1285
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900318
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小児科の診療は,一般に,短時間のうちに,かなりの人数の患者およびその親との対話で行われることになる.患者本人の申し立て,訴えを直接聞くことの多い内科と異なり,小児科の場合にはは病気の経過,病状の説明は,主として附添いである親から聞きとりながら,同時に患者である子どもの様子を眺めて,考えるべき病気を頭の中で組立てるという,二段構えの姿勢が要求されているのである.
的確な診断と望ましい対応がスムーズに行われるためには,患者である子どもと,その状況を伝える親に対して,いかに近づくか,そして,よい情報を入手するかということが,小児科医あるいは小児を診る医師にとっては重要なことになるのである.そこで,このテーマが登場してくるのである.
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