今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の基本
ナロースペクトラム抗生物質投与の重要性
比嘉 太
1
,
草野 展周
2
,
斎藤 厚
1
1琉球大学医学部・第1内科
2琉球大学医学部・検査部
pp.1116-1119
発行日 1990年7月10日
Published Date 1990/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900275
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より広い抗菌スペクトラムをもつ抗生物質,いわゆるブロードスペクトラム(広域)抗生物質のより強い抗菌力を求めて,新薬の開発はめざましい進歩を遂げている.しかし,常に問題となるのは耐性菌の出現と,それによる菌交代症の出現である.抗生物質投与にあたっては,新しく開発されている広域抗生物質が従来のものをすべての面で凌駕するものではないことを肝に銘ずる必要がある1).こうした現状をふまえて,この項ではナロースペクトラム(狭域)抗生物質投与の重要性について今一度考えてみたい.
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