今月の主題 呼吸不全の臨床
急性呼吸不全・慢性呼吸不全急性増悪の臨床
血液ガスの読み方
太田 保世
1
1東海大学医学部・第2内科
pp.752-753
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900186
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呼吸不全(以下,RF)を,換気不全ventilatoryfailure(呼吸ポンプ不全respiratory pump fai-lure,高CO2血症性呼吸不全hypercapnic RF)と酸素加不全oxygenation failure(肺不全lungfailure,低O2血症性呼吸不全hypoxemic RF)に分類すれば,それぞれに,急性(ARF),慢性(CRF),慢性の急性増悪(acute-on-chronic)とがある.本稿では,急性と,慢性呼吸不全の急性増悪の血液ガスの読み方を解説するが,基本は,1)患者の臨床的状態の変化,2)他の検査成績,3)安定期あるいは正常期の血液ガス成績を総合して読むことである.
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