連載 ケースでみる 心理学×医療コミュニケーション!・4
行動の生起・維持のための支援—患者さんの言葉をヒントに変える
五十嵐 友里
1,2
1東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科
2埼玉医科大学 総合医療センター メンタルクリニック
pp.1746-1749
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229778
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これまでのおさらい
これまで,「広義の認知行動療法」における患者理解が医療コミュニケーションに役立つことを説明し,そのキーポイントとして,①ミクロな問題理解,②マクロな問題理解,③協働的経験主義を挙げました.私たち医療者は患者さんの問題を解決するために,“行動”の生起と維持を患者さんに求めています.そのため,第3回では①ミクロな問題理解において,行動分析を用いて“行動”のしくみを理解したうえで,具体的な目標行動を設定する流れを紹介しました.それに引き続いて本稿では,設定した目標行動の振り返りをするときに,行動分析をどのように用い,それが何をもたらしてくれるのかについて話を進めます.
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