特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート
感染症新薬アップデートと感染症
2023年新見解に基づく肺MAC症治療とアミカシンリポソーム吸入用懸濁液
倉原 優
1
1国立病院機構近畿中央呼吸器センター臨床研究センター感染予防研究室
キーワード:
肺Mycobacterium avium complex症
,
肺MAC症
,
非結核性抗酸菌
,
NTM
,
アミカシン
,
アリケイス®
Keyword:
肺Mycobacterium avium complex症
,
肺MAC症
,
非結核性抗酸菌
,
NTM
,
アミカシン
,
アリケイス®
pp.480-484
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229463
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Point
◎近年,肺Mycobacterium avium complex(MAC)症が急増しており,今後プライマリ・ケアにおいて診療機会が増えると予想される.
◎2023年に肺非結核性抗酸菌(NTM)症の治療に関する新見解が日本結核・非結核性抗酸菌症学会から発出され,これに基づいて標準治療を適用すべきである.
◎排菌陰性化が得られにくい症例(難治例)にアミカシンリポソーム吸入用懸濁液は有効である.
◎アミカシンリポソーム吸入用懸濁液を処方すると高額療養費制度の支払い上限額に到達するため,事前に自己負担額がどの程度か患者と相談しながら用いる.
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