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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
特殊技術
リポソームの作製法と利用法
Liposome preparation: Methods and application
梅田 衞
1
,
保田 立二
2
Mamoru Umeda
1
,
Tatsuji Yasuda
2
1日水製薬株式会社中央研究所
2東京大学医科学研究所生物製剤試験製造施設
pp.498-500
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905060
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リポソームは二分子膜構造を持つ脂質小胞体で,近年免疫学の領域においても広く用いられるようになった1,2)。これは,多くの免疫反応が細胞膜上で起こる現象であり,それを研究するためのモデル系としてリポソームが適しているからである。また,癌の化学療法の一つのアプローチとして,薬剤を特異的に特定の組織に送り込むためのキャリアとしても用いられている。ここでは比較的作製法が簡単であり,応用範囲の広い多重層リポソーム(multilammellar vesicle:MLV)と一枚膜リポソーム(small unilamellar vesicle:SUV)の作製法について述べ,これらのリポソームの利用法として,リポソームへの抗体結合法およびリポソーム膜の補体依存性膜損傷反応を基にした抗体価測定法について述べることにする。
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