特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所
点眼薬
緑内障での使い分け
若原 直人
1
1ひとすみ眼科と内科のクリニック
キーワード:
緑内障
,
急性緑内障発作
,
ピロカルピン
,
閉塞隅角
,
抗コリン薬
Keyword:
緑内障
,
急性緑内障発作
,
ピロカルピン
,
閉塞隅角
,
抗コリン薬
pp.347-351
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228069
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Point
◎緑内障と急性緑内障発作は,異なる疾患と考えたほうがわかりやすい.
◎40歳以上の20人に1人は緑内障であるが,その8割は正常眼圧であることから,スクリーニングには眼圧検査ではなく視神経乳頭陥凹拡大の有無をチェックする.
◎緑内障の第一選択薬はプロスタグランジン関連薬もしくはβ遮断薬であり,眼圧が下がらなければそれらも含めた各種点眼薬を併用する.
◎急性緑内障発作では縮瞳させるためにピロカルピンの点眼を頻回に行う.
◎抗コリン薬の使用を制限すべきなのは閉塞隅角の場合であり,緑内障患者の多くは使用しても問題ない.
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