特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない!
頻度が高い内分泌代謝異常
【偶発的な内分泌代謝異常の診療の進め方】
Na代謝異常,SIADH
間中 勝則
1
,
槙田 紀子
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
キーワード:
高ナトリウム血症
,
低ナトリウム血症
,
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
,
SIADH
,
トルバプタン
Keyword:
高ナトリウム血症
,
低ナトリウム血症
,
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
,
SIADH
,
トルバプタン
pp.1324-1328
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227748
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Point
◎高ナトリウム(Na)血症の多くは,抗利尿ホルモン(ADH)の作用不足と自由水の補充障害によって起きる.
◎低Na血症は最も頻度の高い電解質異常であり,種々の疾患で死亡率を上昇させる.
◎医原性の低Na血症も多く,低張輸液や過剰な塩分制限に注意を要する.
◎低Na血症の病態の診断や治療には,尿生化学検査が重要な役割を果たす.
◎トルバプタンが抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)の追加適応を取得したため,その的確な診断はいっそう重要となってきている.
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