特集 デジタル内科学の勃興—オンライン診療,AI,治療用アプリ
扉
野村 章洋
1,2
1金沢大学附属病院先端端医療開発センター
2金沢大学附属病院循環器内科
pp.750-751
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227615
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超高齢社会を迎えた日本において,社会保障費の増大や生産年齢人口の減少への対応は急務である.2014年,政府はその解決策の1つとして,「世界最先端の医療の実現のための医療・介護・健康に関するデジタル化・情報通信技術(information and communication technology:ICT)化」を提唱した.これは最先端のデジタル技術を用いることで,効率的かつ網羅的に個人の生体データ・医療データを収集・蓄積し,その解析結果をデータ所有者にフィードバックすることで,より良い健康増進サービスならびに医療を提供することを目指すものである.このモデルが提唱されて7年あまり,このような取り組みは“デジタルヘルス(digital health)”と総称され,未曾有の新型コロナウイルス感染症のパンデミックや本邦におけるデジタル庁の新設もあいまって,医療分野におけるデジタル化を急速に進めている.
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