特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
診断・治療の最新の考え方
〈治療薬・治療法再考〉
治療期間について考え直す① 肺炎,尿路感染症
高倉 俊一
1,2
1沖縄県立中部病院感染症内科
2沖縄県立中部病院総合内科
キーワード:
細菌性肺炎
,
急性腎盂腎炎
,
急性前立腺炎
,
治療期間
Keyword:
細菌性肺炎
,
急性腎盂腎炎
,
急性前立腺炎
,
治療期間
pp.608-612
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227583
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Point
◎細菌性肺炎の抗菌薬投与は5〜7日前後が目安である.
◎合併症の少ない急性腎盂腎炎では,キノロン系では5〜7日,その他の抗菌薬では10〜14日前後の治療が勧められる.
◎急性前立腺炎では,キノロン系抗菌薬では最低2週間,βラクタム系抗菌薬では2〜4週間の治療が勧められる.
◎いずれの場合も重症度や経過をみながら治療期間が短縮可能か慎重に検討する必要がある.
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