特集 患者満足度の高い便秘診療
便秘を治療する
【薬物治療】
浣腸・坐薬の使い方と注意点
佐々木 巌
1
,
佐々木 みのり
1
,
増田 芳夫
1
1大阪肛門科診療所
キーワード:
浣腸
,
坐薬
,
摘便
,
直腸穿孔
,
溶血
Keyword:
浣腸
,
坐薬
,
摘便
,
直腸穿孔
,
溶血
pp.1501-1507
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227133
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎浣腸・坐薬を使用する前には必ず直腸指診を行い,悪性腫瘍などの除外と直腸・肛門の形態の把握を行う.
◎便栓塞で肛門を通らないほど大きな便が直腸にある場合は,先に摘便をしてから浣腸する.
◎浣腸・坐薬の日常使用は,直腸の残便をもって適応とする.毎日排便しているかどうかは関係ない.
◎浣腸には穿孔,溶血などの重篤な合併症の報告があり,注意が必要である.
◎浣腸・坐薬を挿入する際に,強い操作,力を入れる操作はない.力を入れなければいけないとき,抵抗を感じるときは何かがおかしいと考える.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.