特集 慢性便秘―新たな分類と病態・診断・治療
5.治療(6)浣腸,坐剤,摘便,逆行性洗腸法
水城 啓
1
1神奈川県警友会けいゆう病院内科
キーワード:
浣腸
,
坐剤
,
摘便
,
逆行性洗腸法
,
排便困難型便秘
Keyword:
浣腸
,
坐剤
,
摘便
,
逆行性洗腸法
,
排便困難型便秘
pp.421-425
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000292
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慢性便秘症の治療法として浣腸,坐剤,摘便,逆行性洗腸法は有効であり,使用することを提案する.これらの治療は機能性便秘における排便困難型が適応となる.グリセリン浣腸やビサコジル坐剤は便塊を溶解させるためobstructivedefecation には第一選択薬と考えられる.浣腸,逆行性洗腸法は最近では直腸穿孔やストッパーなどの直腸内遺残の報告があり注意を要する.またこれらの治療に加え,排便に良いといわれる生活習慣の改善も併せて行う.坐剤,浣腸の長期の使用は副作用の出現や習慣性を招くため注意が必要である.排便リズムの回復を認めたら適宜,漸減や中止すべきである.
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