特集 患者満足度の高い便秘診療
便秘を治療する
【薬物治療】
酸化マグネシウムおよび刺激性下剤の使い方と注意点
富田 寿彦
1,2
,
三輪 洋人
2
1兵庫医科大学内視鏡センター
2兵庫医科大学消化器内科学講座
キーワード:
慢性便秘症
,
酸化マグネシウム
,
刺激性下剤
Keyword:
慢性便秘症
,
酸化マグネシウム
,
刺激性下剤
pp.1466-1470
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227126
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Point
◎酸化マグネシウム(Mg)は安価で用量調節がしやすく,慢性便秘症の第一選択薬である.
◎酸化Mgを使用している患者では,腎機能が正常な場合や無症状でも,高Mg血症をきたしていることがある.
◎酸化Mgを長期投与する際には,血清Mg値のモニタリングが重要である.
◎刺激性下剤は他剤で効果が不十分な場合に投与を考慮し,あくまでもレスキュー的に使用する.
◎大腸(偽)メラノーシスは刺激性下剤の長期間連用の指標である.
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