特集 患者満足度の高い便秘診療
なぜ便秘は生命予後が悪いか〜疫学とそのメカニズムに迫る
循環器疾患における便秘治療の重要性
石山 裕介
1
,
苅尾 七臣
1
1自治医科大学内科学講座循環器内科学部門
キーワード:
便秘
,
いきみ
,
血圧上昇
,
心血管イベントリスク
,
緩下剤
Keyword:
便秘
,
いきみ
,
血圧上昇
,
心血管イベントリスク
,
緩下剤
pp.1422-1427
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227117
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Point
◎便秘は心血管イベントのリスクである.
◎便秘や排便時のいきみは血圧を上昇させ,心不全や急性冠症候群など循環器疾患発症のトリガーとなる.
◎循環器疾患の治療としての安静や利尿薬などの薬剤が便秘を誘発する.
◎循環器疾患患者の便秘症にはいきませない排便管理が重要で,緩下剤を中心とした治療が望ましい.
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