増刊号 早わかり診療ガイドライン100—エッセンス&リアルワールド
救急
2 急性腹症—急性腹症診療ガイドライン2015
佐藤 武揚
1
1東北大学病院高度救命救急センター
pp.12-15
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226818
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・急性腹症は疾患ではなく症状から診断するもので,関わる臓器は複数にわたり重篤な疾患も含まれる.
・急性腹症は血液検査や画像検査で偽陰性のことがあり病歴や身体所見から総合的に判断する.しかしながら初療時に診断がつかないことが稀ではない.
・急性腹症はまず,生命に危険を及ぼす兆候があるかどうかABCDの異常を評価し(step1),その後病態,身体所見などから診断を進める(step2).ABCDに異常がみられた場合には緊急処置,専門施設への転送,集中治療を考慮する.
・閉塞機転を伴わない腸管麻痺をイレウスとし,従来の機械性イレウスを腸閉塞と定義した.
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