特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた
透析患者の診療
透析患者の発熱(感染症)
渡邉 剛史
1,2
,
藤田 芳郎
1,3
1中部ろうさい病院リウマチ膠原病科
2中部ろうさい病院総合内科
3中部ろうさい病院腎臓内科
pp.1410-1414
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226438
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎透析患者の感染症診療は,基礎疾患のない患者と同様に,「患者背景→感染臓器→原因微生物→抗菌薬」の順で考える.
◎透析患者に特徴的な免疫不全は,リンパ球減少に伴う細胞性免疫不全と,透析ごとのシャントの穿刺や透析カテーテル挿入に伴う皮膚バリアの破綻である.
◎透析患者の発熱の原因として(特に感染臓器がはっきりしない場合),ブラッドアクセス関連血流感染症(特に黄色ブドウ球菌)と結核感染症(肺外結核を含む)を必ず鑑別に加える.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.