特集 漢方で支える子どものQOL
各論
くり返す感染,発熱
千葉 浩輝
1
CHIBA Koki
1
1東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
pp.339-342
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002298
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はじめに
小児科の臨床における一般外来を受診する患者のなかでもっとも多いのは上気道を含む呼吸器の感染症,かぜ症候群,いわゆる感冒ではないだろうか。そのなかでも,頻回に感染をくり返し,通院する手間に加え,高頻度で発熱も伴う場合には,通学/通園先を欠席しなければならないであろう。子どもやその保護者の日常生活に支障をきたし,QOLを著しく低下させ,保護者の勤務が困難になるなど社会的な損失も大きいと考えられる。このような状態に対して,現代の西洋医学では,予防接種や,免疫が低下した状態を伴う基礎疾患をもつ患者への抗菌薬予防投与などの方法はあるが,ウイルス感染がメインである一般感冒に対する十分な予防治療法はない。しかし一方で,東洋医学では,漢方薬を内服させることで,感染からの症状出現を抑えたり,症状を軽減させたりすることができるアプローチが存在する。

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