特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方
上部消化器疾患
胃もたれ—機能性ディスペプシア
山本 さゆり
1,2
1愛知医科大学卒後臨床研修センター
2愛知医科大学消化管内科
pp.28-31
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225981
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Point
◎ディスペプシア症状が持続し上部消化管内視鏡検査を行っても器質的疾患がみつからない場合,機能性ディスペプシアを疑う.
◎ディスペプシア様症状をきたす器質的疾患の除外が必須である.
◎Helicobacter pylori陽性患者は,まず除菌治療を行う.
◎初期治療が奏功しない場合,2次治療として抗不安薬,抗うつ薬,漢方薬を考慮するとされており1,2),プライマリ・ケアの段階で2質問法3)を用いた抑うつ状態のスクリーニングは診断の助けとなる.
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