特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方
上部消化器疾患
心窩部痛—上部消化管潰瘍
菊池 正和
1
,
印牧 直人
2
,
野々垣 浩二
1
1社会医療法人宏潤会大同病院
2社会医療法人宏潤会大同みどりクリニック
pp.32-36
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225982
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Point
◎上部消化管潰瘍を疑う症状があれば,内視鏡検査での確定診断までは制酸薬などの薬剤で治療を行うことが望ましい.
◎NSAIDsや副腎皮質ステロイドの定期内服が必要な人は,PPIやP-CABの定期投与による潰瘍予防治療が望まれる.
◎Helicobacter pylori除菌治療により上部消化管潰瘍や胃癌の発症リスクを減らすことができるとされ,適応患者には治療が推奨される.
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