特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ
超音波によるABCD生理学的アプローチ
B:肺エコー(sonographic interstitial syndrome)
山田 直人
1
1弘前大学大学院医学研究科麻酔科学講座
pp.1932-1936
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225888
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎胸膜から画面の最深部まで伸びるB-lineの評価が,肺炎や肺水腫の診断に役立つ.
◎画面上でB-lineを1肋間に3本以上認めるmultiple B-linesは病的な所見である.
◎diffused multiple B-linesは,広範にわたる肺病変の存在を示唆する.
◎multiple B-linesを呈する疾患群をsonographic interstitial syndromeと呼び,肺炎や肺水腫,急性呼吸窮迫症候群(ARDS)が含まれる.
◎心原性肺水腫とARDSの鑑別は,B-line以外の画像所見もチェックしなければならない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.