特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ
座談会
さぁ,エコーを始めよう!—point of care超音波のススメ
亀田 徹
1
,
鈴木 昭広
2
,
白石 吉彦
3
1安曇野赤十字病院救急科
2東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
3隠岐広域連合立隠岐島前病院
pp.1898-1905
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225881
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従来,超音波検査(以下,エコー)は各科の医師や検査技師が臓器ごとに実施し,専門的かつ詳細な発展を遂げてきた.しかし近年,簡単・迅速で臓器を問わず全身のあらゆる部位で利用するpoint of care ultrasound(POCUS)が急速に普及しつつある.POCUSはエコーの入門編あるいはダイジェスト版とも言える側面をもち,初期研修医でもすぐに実践できるものも多い.また,診断に至らなくても,病態を判断する羅針盤としての役割や,手技を視覚化して安全・確実に実施することを可能にする.今回は,一時は検査室にこもってエコー修行を積んだこともある救急医で,現在はPOCUS発展のためのフレームワーク作りに取り組まれている亀田先生と,離島診療でエコーをフル活用し,後進の指導もされている白石先生をお招きし,エコーを気軽に使って診療をもっと楽しくするコツを伝授いただいた.(鈴木)
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