今月の主題 血栓症と臨床検査
各論
〈抗血栓療法のモニター〉
抗血小板療法のPOCT(point of care testing)
猪狩 敦子
1
,
村田 満
1
Atsuko IGARI
1
,
Mitsuru MURATA
1
1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
キーワード:
抗血小板薬
,
モニタリング
,
簡易血小板機能検査
Keyword:
抗血小板薬
,
モニタリング
,
簡易血小板機能検査
pp.1175-1179
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102087
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抗血小板薬は,抗凝固薬に比べ副作用(出血)が少なく,モニタリングなしでもコントロール可能と考えられてきた.しかし近年,アスピリンやチクロピジン,クロピドグレルといった抗血小板薬に対する抵抗性,不応性を示す患者の存在が明らかとなり,そのような「不応」患者では心血管イベントの発症率,再発率が高いことが報告され,抗血小板療法のモニタリングの必要性が重要視されてきた.現在,簡便で精度の高い抗血小板療法モニターのためのpoint of care testing(POCT)開発が期待されている.
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