書評
—志水太郎,忽那賢志 編—病歴と診察で診断する感染症—System1とSystem2
岡 秀昭
1,2
1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科
2埼玉医科大学総合医療センター感染症科診療科
pp.1609
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225807
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◆総合診療,感染症内科の実力者が執筆
レプトスピラ症,メリオイドーシスなど感染症医が喜びそうな診断名も散見されるが,本書は決して,感染症オタクのための本ではない.
私は常日頃から,感染症の研修を開始するに当たり,まずは内科の研修をしっかり修了することを勧めている.というのも私自身がそうであったのであるが,単なる微生物や抗菌薬に詳しいだけでは,バイキンの先生であって,真の感染症内科医にはなれないのである.これは循環器でも,消化器でも同じではないかと思う.感染症科医なのか,それとも感染症内科医なのか.循環器科医なのかそれとも循環器内科医なのか.私は真の内科医に憧れる.
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