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書評 病歴と診察で診断する感染症—System1とSystem2
青木 眞
pp.109
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201867
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愚直なSystem2的診断がSystem1をも養う
診断プロセスの中で,System1は直感的思考,System2は分析的思考を指すが,感染症は短時間で病像が完結するものが多くSystem1を応用できる症例が少なくない.本書は志水太郎,忽那賢志両先生による感染症診断プロセスのわかりやすい説明に続き,System1,すなわち直感によるSnap Diagnosisが可能であった症例群と,System2すなわち分析思考によって初めて診断可能となった症例群に大別して編集してある.ベテラン・カリスマ医師らによる著作であることも手伝い,大変刺激的・教育的でかつ読みやすいものとなっている.
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