特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して
内科クリティカル・ケア実践編─このパターンを押さえれば8割は対応可能
脳炎の対応
安藤 孝志
1
,
勝野 雅央
1
1名古屋大学神経内科
pp.1528-1534
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225789
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Point
◎急性もしくは亜急性に中枢神経障害(大脳,大脳辺縁系,脳幹,小脳)をきたした症例では,脳炎を鑑別診断に含める.
◎頻度が高いとされる5つの脳炎の典型像を理解する.
◎主に自己免疫性脳炎は検査で異常が検出されにくい場合があり,診断においては,病歴・診察所見も含めた総合的な判断が必要である.
◎脳炎が疑われた症例では,頻度・重症度ともに高い単純ヘルペス脳炎を念頭に,アシクロビルをまず開始する.
◎自己免疫性脳炎を疑った時点,もしくは感染性脳炎の可能性が低くなった時点で免疫抑制療法を検討する.
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