特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング
血液検査値異常の考え方と紹介のタイミング
血小板数異常
冨山 佳昭
1
1大阪大学医学部附属病院輸血部
pp.1234-1236
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225721
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Point
◎血小板減少患者に対しては,出血症状(特に口腔内や下肢)の有無を観察する.
◎出血症状がなく「血小板凝集(+)」とのコメントがある場合,ETDA依存性偽性血小板減少症を考える.
◎基礎疾患がなく,上記の偽性血小板減少が否定されれば,特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の可能性が高い.
◎ITPの病状が落ち着いている場合,H. pylori除菌療法を試みてもよい.
◎基礎疾患がなく血小板数45万/μL以上の場合,本態性血小板血症を考慮すべきである.
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