特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患
虚血性心疾患の慢性期治療
虚血性心疾患における二次予防のための抗血小板療法
日置 紘文
1
,
上妻 謙
1
1帝京大学医学部附属病院循環器内科
pp.1842-1845
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225163
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Point
◎労作性狭心症・心筋梗塞の慢性期においては,アテローム性血栓症イベントを抑制するためにも症状の有無にかかわらず,アスピリンを用いた抗血小板療法を行う.ただし,アレルギーなどの症例では,チエノピリジン系抗血小板薬を用いる.
◎ステント留置後の2剤抗血小板療法の併用期間はステントの種類,病変などで変わるため,個々の患者に合わせて調整することが必要である.
◎抗凝固療法との併用が必要となる症例(心房細動合併,慢性肺血栓塞栓症など)については,出血リスクを考慮した抗血小板・抗凝固療法の確立が必要となる.
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