特集 がん診療—内科医が知りたい30のエッセンス
内科医が知っておくべきがん患者のマネジメント
免疫チェックポイント阻害剤の副作用について教えてください
金原 史朗
1
,
北野 滋久
1
1国立がん研究センター中央病院先端医療科
pp.1278-1281
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225026
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Point
◎免疫チェックポイント阻害剤によりブレーキが解除された免疫は,免疫関連有害事象(irAE)と呼ばれる特有の副作用を引き起こす.
◎irAEは理論的にあらゆる臓器で起こりうる.多彩な形で出現し,時に適切な対応の遅れが致死的になることがある.
◎irAEの診断には系統的な鑑別診断が必要である.特にがん自体の進行,感染症の合併,併用薬の副作用は重要な鑑別である.
◎irAEのマネジメントは重症度に応じて異なり,全身性ステロイドの投与が治療の中心となる.
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