特集 がん診療—内科医が知りたい30のエッセンス
内科医が知っておくべきがん患者のマネジメント
がん治療中の骨折・骨粗鬆症予防について教えてください
高橋 俊二
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1公益財団法人がん研究会有明病院総合腫瘍科
pp.1274-1276
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225025
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Point
◎乳がんに対する内分泌療法は有意な骨密度低下を伴い,そのなかでアロマターゼ阻害薬(AI)については有意な骨折増加を伴う.
◎前立腺がんに対する内分泌療法(アンドロゲン除去療法:ADT)は,有意な骨密度低下を伴い,骨折の増加を伴う可能性が高い.
◎内分泌療法中の乳がん患者にビスホスホネートおよびデノスマブを投与することにより骨量は増加し,AI治療中の患者においてビスホスホネートおよびデノスマブが骨折リスクを減少させる.
◎ADT療法中の患者では,ビスホスホネート,デノスマブ,SERM(ラロキシフェン,トレミフェン)の投与により骨量が増加し,トレミフェンおよびデノスマブが骨折リスクを減少させる.
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