特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から
治療─抗菌薬の使い分けや適応の基本的な考え方
キノロン系薬の選択
太田 賢治
1,2
,
賀来 敬仁
1,2
,
栁原 克紀
1,2
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学
2長崎大学病院検査部
pp.80-83
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224558
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Point
◎レスピラトリーキノロンは,非定型病原体に対するカバーと優れたバイオアベイラビリティをもつため,外来での肺炎治療のempiric therapyとして有用である.
◎definitive therapyとしてキノロン系抗菌薬が用いられる場面は,レジオネラ肺炎,緑膿菌肺炎に対してである.緑膿菌に対しては特にシプロフロキサシンが有効である.
◎キノロン系抗菌薬は結核菌に抗菌活性があるため,常に結核の可能性を考慮して使用する.
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