SCOPE
免疫チェックポイント阻害薬のインパクト
大木 遼佑
1
,
三浦 裕司
1
,
高野 利実
1
1虎の門病院臨床腫瘍科
pp.2271-2279
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224530
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本稿のポイント
・これまで研究されてきた「がん免疫療法」のなかで初めて,免疫チェックポイント阻害薬が明確にがん患者の生存期間を延長することが報告され,世界にインパクトを与えた.
・欧米諸国,本邦でも同剤の研究が進められており,適応が広がってきている.
・効果予測因子は現時点でわかっておらず,適正使用のためにはバイオマーカーの確立が急務である.
・自己免疫疾患に類似した特徴的な有害事象があり,マネジメントには注意を要する.
・きわめて期待される薬剤ではあるが,薬価が高額であり,経済的な問題を含め今後の研究課題はまだ多い.
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