特集 内分泌疾患を診きわめる
座談会
内分泌疾患診療のコツ
田上 哲也
1,2
,
菅原 明
3
,
方波見 卓行
4
,
廣嶋 佳歩
1
1京都医療センター内分泌・代謝内科
2京都医療センター健診センター
3東北大学大学院医学系研究科分子内分泌学分野
4聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院代謝・内分泌内科
pp.2072-2080
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224488
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内分泌疾患は難しいか?
田上 内分泌を専門としない方にとって,「内分泌疾患は何やら難しい学問」という,漠然とした忌避感があるかもしれません.例えば消化器内科なら「お腹が痛い」と言われて受診されたら,「それでは胃カメラをしましょう」「腹部エコーをしましょう」という流れから目で見える結果が得られます.
しかし,内分泌内科にかかる患者さんの症状は,「何となく体が重い」「だるい」と,どの臓器・組織が悪いのかがわかりにくい.自律神経かホルモンかを考えて測ったホルモン値が,これまた「異常なのか,正常範囲なのか」もわかりにくい.こういうところが難しいと思われる原因かもしれません.
本日は代表的な内分泌臓器である下垂体と副腎について,専門家からご意見を伺いたいと思います.さて,内分泌疾患は難しいでしょうか.
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