今月の主題 よくわかる内分泌疾患
座談会
日常診療における内分泌疾患—どのように内分泌疾患を発見するか
佐藤 幹二
1
,
鈴木 洋通
2
,
福山 次郎
3
,
阿部 好文
4
1東京女子医科大学・内分泌疾患総合医療センター・内科
2慶応義塾大学医学部・内科
3福山クリニック
4北里大学医学部・内科
pp.1992-2005
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901234
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阿部(司会) 内分泌疾患はあまり経験しないので,興味を持たれる方が少ないということをお聞きしますが,大学で内分泌専門外来をやっておりますと,実際には,たくさんの患者さんがきちんと診断されないまま,長い間悩み,いくつかの病院をまわられてから,紹介されたり,自分からいらっしゃる.ただ,命にかかわるようなことがないということで,発見されないうちに時間が経ってしまっている.ですから実地医家の先生方が思っておられるほど内分泌疾患は稀なものではなく,見逃されていることが多いと思います.佐藤先生,まず甲状腺の患者さんというのは,どのくらいの頻度でいるものでしょうか.
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